ソフトバンクGが4万人超対象にコロナ抗体検査、陽性率0.43%

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6月9日、ソフトバンクグループ同社従業員や医療機関の関係者を中心とする4万人以上を対象に新型コロナウイルスの抗体検査を実施した結果、陽性率が0.43%だったとの速報値を発表した。写真は2014年12月、東京で撮影/Toru Hanai)

[東京 9日 ロイター] – ソフトバンクグループは9日、同社の従業員や医療機関の関係者を中心とする4万人以上を対象に新型コロナウイルスの抗体検査を実施した結果、陽性率が0.43%だったとの速報値を発表した。任意提出のデータに基づいており、無作為抽出とは前提が異なる。

4万4066件を対象に検査を実施し、陽性だったのは191件だった。検査期間は5月12日─6月8日。検査対象のうち5850件が医療関係者で、陽性率は1.79%。その他の3万8216件の陽性率は0.23%だった。

同社では、医療現場の感染リスクが低下するとされる唾液PCR検査も従業員1050人を対象に実施した。孫正義会長兼社長はオンライン対談で、抗体検査や唾液PCR検査では、民間企業が「あまりリスクを伴わず」に検体を採取できると指摘。広く徹底的に検査して感染者を認知・隔離すれば、社会活動の継続や第2波の予防につながるとの考えを述べた。

PCR検査では発症から10日程度で検知されにくくなる一方、抗体検査は10日程度より後に感度が上がるという。同席した国立国際医療研究センターの臨床研究センターの杉浦亙センター長は「全ての検査には限界があるし、良い部分もある。良い部分を組み合わせるのが重要」と述べた。

SBGは、唾液PCRでタカラバイオのキットを用いた。現在は検体を冷蔵する必要があるというが、孫氏は「300万回分のキットを9月までに作ってほしいと、常温でできるなら見切り発車で発注すると言っている」と述べた。

孫氏はツイッターで、簡易検査を無償提供する意向を表明していた。同氏はこのほか、マスクや防護服、フェイスシールドなどの医療機関への提供も進めている。

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