[東京 8日 ロイター] – 安倍晋三首相は8日夕、新型コロナウイルスの影響で経済的打撃を受けた事業者や国民を支援するため、官民の金融機関に対して「地域の民間金融機関でも融資できるよう、柔軟な対応をお願いしたい」と伝え、無担保・無利子融資などの協力を要請した。
安倍首相は官民金融機関のトップと会談を行い、中小・小規模事業者の一番の悩みは資金繰りだと指摘した上で、事業者への資金繰り支援について「金融機関の皆様にもご協力をお願いしたい」と強調した。
東京、大阪を含む7都府県で緊急事態宣言が発令され、人と人との接触の削減などが要請されているものの、「金融機関の機能維持は極めて重要」とし、「金融インフラである金融機関は営業を継続してもらいたい」と求めた。
会談に出席した全国銀行協会の三毛兼承会長(三菱UFJ銀行頭取)は「新型コロナで影響を受けた事業者に対し、迅速に、適切に、柔軟に対応していく」などと応じた。