落語家・立川志ら乃のスーパーマーケット徒然草 第9回 志ら乃軍団、「ビオセボン」に参上!
1切れ約450円のバナナタルトを3つ買わされる
するとスイーツコーナーの前で児玉美樹が、
「私、パティシエの経験があるんですけど…」
と、知り合ってから1年半の間、なぜそれをもっと早く言わないんだ!という情報を口にしながら、
「このバナナタルト買ってもいいですか?」
どうも”噺”の構成がうまくない児玉美樹。
「パティシエやったことがあると、バナナタルトが欲しくなるのか?」
と聞くと、
「いえ、これくらいなら作れそうだなって」
おいおい!ビオセボンで売ってる商品を簡単に「作れそうだな」って言っちゃう感じ!嫌いじゃないよ!
「よし!じゃあこれのコピーを今度作って来な」
「わかりました!…でも、ちゃんとコピーできているかがわかるように、ビオセボンのタルトを食べておかないと…」
「…わかったよ!3つ買えばいいんだろ!」
と、1ピース450円くらいのバナナタルトを3つ購入。
現在、「私の落語を一生懸命コピーしなさい。そしてスーパーで売っているスイーツのコピーもしなさい」と児玉美樹には指示を出しております。
「人生成り行き」という偶然を楽しみながら、今日も私はスーパーに通うのでした。
立川志ら乃
1974年2月24日生まれ。98年3月、立川志らくへ入門。2012年12月に真打ち昇進。16年7月に「スーパーマーケットが好きである」ことを突如自覚。スーパーに関する創作落語に「グロサリー部門」「大豆なおしらせ」など。
Twitter:@tatekawashirano
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