[ニューヨーク 17日 ロイター] – 米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は17日、環境問題に携わる科学者や活動家、非営利団体などを支援する「ベゾス・アース・ファンド」を立ち上げ、100億ドルの資金を提供すると約束した。
世界一の富豪であるベゾス氏は、温暖化対策の取り組みなどに相当な資金を拠出する資産家の中で存在感を高めつつあり、「気候変動は地球にとって最大の脅威だ。われわれ人類が共有するこの惑星に破壊的な悪影響をもたらす気候変動と戦うための既知の手段の強化、および新たな方法の開発に向け、他の人々と協力していきたい」とインスタグラムに投稿した。
ベゾス・アース・ファンドは、この夏から具体的な資金拠出を開始する予定。ベゾス氏は「大企業や中小企業、各国政府、国際団体、個人と共同行動になる」と説明した。
米国の富豪の間では近年、気候変動対策に関与する動きが目立ち、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏や、米大統領選に出馬したマイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長、ヘッジファンドマネジャーのトム・ステイヤー氏らの活動が知られている。