実践!流通英会話⑥商圏特性
「商圏住民の特性」について尋ねられますか?

2019/05/02 05:00
太田 美和子

海外店舗を視察に行っても質問ができない。視察先の担当者とあいさつができずにモジモジしてしまう。そんなアナタに“流通英語”の基本を教えます!第6回は店の施策を理解するのに欠かせない、商圏特性について質問してみましょう。

今回のシーンと登場人物

ディスカウンターとの競争に苦悩するやまだスーパーマーケットの山田信彦社長は、ダンデライオン・マーケットのウォルマート対策を学ぶために、コーディネーターの大森剛とともに、同社のトム・レイノルズ取締役を訪問した。レイノルズ取締役は、ウォルマート対策の実験場である旗艦店に山田社長たちを誘った。レイノルズ取締役自身の運転で、競合状況などを聞きながら、旗艦店に向かう。いよいよその旗艦店が近づいてきた。

登場人物
山田信彦 : やまだスーパーマーケット社長
トム・レイノルズ : ダンデライオン・マーケット取締役マーケティング部長
大森剛 : コーディネーター

難易度(各英語センテンスに表記されています)
初級 : あいさつなど基本的な言い回し
中級 : よく使うので覚えておきたい言い回し
上級 : さらに突っ込んだ会話ができる言い回し

 

今週の英会話~競合店の詳細~

レイノルズ:We’ll take the freeway from here. The Wal-Mart Supercenter is located near the freeway entrance and exit, so, their market area is very large.
ここから高速道路を使います。あのウォルマート・スーパーセンターは 高速の出入口近くに立地しています。ですから、彼らの商圏はとても広いのです。

山田:I see. (初級)
なるほど

レイノルズ::Now, we’re heading for Downtown Columbus. We’ll take the second exit from here.
今、われわれはコロンバスの中心市街地方向に向かっています。ここから2つめの出口で高速をおります。

山田:Could you tell us about the kind of people who live in your market area?
御社の商圏の住民について教えてください。

レイノルズ:Well, our store is in a small city, which is a suburb of Columbus. So, many people commute to Columbus to work. They are mostly white-collar middle income people.
そうですね、当社の店はコロンバスの郊外の小さな市にあります。 ですから、多くの人々がコロンバスに通勤しています。 彼らはほとんどホワイトカラーの中流所得階層の人々です。

レイノルズ:Here we are. (初級) We’ve arrived at the store.
さあ、着きました。お店に到着しました。

 

解説

今回は、さまざまな「時制」を表す表現が登場します。 まず、「未来形」のwill。このスキットではwillによって「これから行動する意思」を表します。 そして、We’re heading for~(私たちは~に向かっています)は、現在行 動中であることを示す「現在進行形」です。「be動詞+~ing」という形はおなじみですね。 最後に、We’ve(=We have) arrived at ~は「現在完了形」です。「have (has)+過去分詞」という形を取ります。現在完了形には継続・経験・完了・結 果の4つの意味があると学校で習いましたが、このスキットではその中の完 了を意味します。「今、移動が完了し、到着したところだ」という意味です。全 部を覚えるのは大変ですが、ひとつだけでも、覚えて使ってみましょう。

このセンテンスを覚えよう!

I see. : 説明を受けて、それを理解したときに、「ああ、なるほど、わかりました」という意味で使います。seeには「見る」以外に「わかる」「理解する」 という意味があります。I understandも「理解しました」ですが、込み入った 説明や先方の気持ちが理解できた場合に使い、相づち的な「ああ、そうで すか」にはI understandは使いませんのでご注意を。

Here we are. : 「さあ、到着しました」というときに、会話で使う表現で す。ややこしくなるので、ここでは意味は述べませんが、この他にHere you areやHere we goやHere you goという慣用句もあります。これらは、 Here we areとは意味が違います。ここでは「Here we are=さあ、着きま した」だけを覚えましょう。

 

KEYWORD 流通用語

market area : 商圏。4月1日号では商圏を示す用語としてtrade area を紹介したが、商圏には、いくつかの言い方がある。market areaもその 一つ。食品マーケティング協会(FMI)では定義されていないが、最近はこ ちらを使う記事をよく見かける。

commute : ここでは「通勤する」の意。通勤や通学のように頻繁に行き来 することを意味する。

white-collar : collarは襟え り。事務に従事する人々を指す職種・労働層を 指す。

middle income : 所得を分類した場合の中間的な所得グループのこと。 ちなみに社会階級を示す中産階級の場合は、middle classと言う。

KEYWORD 一般的な用語

freeway : 信号や一時停止の標示もない高速道路のこと。アメリカやオ ーストラリアなど一部の国で使用される。アメリカでは高速道路専用出入 口近くにある商業施設は広域からの集客が期待できる。

head for : Headは動詞で「~に向かう」という意味がある。向かう場所を 示すときにはforを伴う。Forには「~方面へ」という意味合いがある。

downtown : 北米の英語圏で使われる言葉で、都市の中心地を指す。そ の都市のビジネスの中心地のこと。都市名をdowntownの後に付けて、固 有の都市のビジネス街を表すことができる。

suburb : 都市の外縁部。都市中心から拡大して開発された地域を指す。 a suburbは都市周辺の一つの街のこと、the suburbsで都市の郊外地域 全体のこと。

© 2019 by Diamond Retail Media