商品回転率とは?商品回転率はなぜ大事?メリット、デメリットを徹底解説!

読み方:ざいこかいてんりつ
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商品回転率とは

商品回転率とは、流通チャネルで使われる経営指標の1つであり、一定期間において店舗の商品在庫が何回売れたかを示す。

在庫回転率
商品回転率とは、流通チャネルで使われる経営指標の1つであり、一定期間において店舗の商品在庫が何回売れたかを示す。

商品回転率の算出方法

算出方法は、金額と個数の2方式がある。金額方式では、売上高を在庫金額で割って算出する。個数方式では、売上数量を在庫数量で割って算出する。

商品回転率と店舗経営

粗利益率に商品回転率を乗じて計算されるのが交差率で、交差率は店舗の「強さ」を図る指標である。新店を増やしていけば売上が増えるが、既存店の足腰が弱いままではいずれ限界がくる。交差率を基軸とした基盤の強化は、経営者や店舗責任者が最優先すべき基本なのだ。

一般的に200%がボーダーラインとされる交差率だが、商品回転率アップは交差率向上の武器となる。粗利益率が低くても、商品回転率を高めれば結果として交差率を維持できる。いわゆる薄利多売方式だ。

商品回転率の阻害要因と向上策

商品回転率は、さまざまなファクターによって阻害される。まず、商品回転率はSKU数が多ければそれだけ悪化する。

店舗数も、各自が在庫を抱えるようでは商品回転率の足を引っ張る。エリア一帯をカバーする物流拠点の設立などが有効な解決策だ。

その他、商品の季節性・新商品の売れ残りも阻害要因だ。解決策は、売れ行きの予測精度向上だ。

商品回転率のメリット

メリットのイメージ
商品回転率のメリットには、店舗効率の向上、キャッシュフローの改善、商品の廃棄ロス抑制などがある。

商品回転率のメリットには、店舗効率の向上、キャッシュフローの改善、商品の廃棄ロス抑制などがある。

店舗効率の向上

小規模店舗は、販売スタッフの給料や店舗家賃といった固定費を抑えることができる。一方で、小規模店舗は商品を置ける棚が少ない。ハンディを克服するカギを握るのが商品回転率だ。商品が少なくても商品回転率が高ければ、より規模の大きい店舗に伍する売り上げを稼ぐことができる。

キャッシュフローの改善

商品回転率が高ければ短期間で商品を現金化でき、キャッシュフローが改善する。キャッシュフローが順調に回っていれば、仕入れや給料の支給に四苦八苦する必要もなくなるわけだ。

商品の廃棄ロス抑制

商品回転率が高いということは、長期に滞留する売れ残り商品が少ないことを意味する。売れ残り商品は、最終的に安売りしてブランドを毀損するか、廃棄するしかない。商品回転率が高ければ、こうしたリスクを回避できる。

商品回転率のデメリット

商品価値のデメリットは、欠品に伴う機会損失リスクにある。商品の売れ行きが何らかの理由で上振れしたときに、リードタイムによってはすぐ仕入れできるとは限らない。ライバルも当然同じ商品を仕入れようとしているとすれば、なおさらだ。

こんなとき商品在庫を過度に絞っていると、商品を補充できずに棚を明けることになり、「売れたはずのものが売れない」機会損失を招きかねない。

商品回転率の実例

商品回転率の実例として、国内化粧品メーカーの取り組みについて紹介する。

資生堂・コーセーといった大手化粧品メーカーの商品回転率は、2回転以下と概ね低い。とくに口紅・アイシャドーといったメーキャップアイテムは、1アイテムで何十という色数をそろえなければいけない。しかも主に売れるのは中心色で、それ以外の色は結果的に売れ残りがちだ。

加えてコロナ禍に入って化粧品の売り上げが大幅に落ち込んだこともあり、商品回転率がさらに低下した。売れる見込みのない偏在商品も増加した。
各社とも、商品回転率の低下に歯止めをかける取り組みに着手している。具体的にはグローバルに需要を予測する仕組みの確立や、色調ごとにロットを柔軟にコントロールできるシステム導入といった対応だ。

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