【英テスコ】既存店売上高が10四半期連続で増加、3~5月期

2018/06/20 18:41
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 英国スーパーマーケット最大手のテスコが発表した2019年2月期第1四半期(18年3~5月)の既存店売上高は前年同期比1.8%増で、10四半期連続のプラスとなった。

 

 英国とアイルランドの既存店売上高が3.5%増と好調で全体をけん引した。3月に経営統合した食品卸大手のブッカーの既存店売上高が14.3%増と大きく伸びた。ブッカーはキャッシュ&キャリー(会員制卸)として英国最大手で、独立系商店や飲食店などに食品、酒類、タバコ、日用品などを販売するほか、業務用に配送も行っている。また、「プレミア」「ファミリーショッパー」「ロンディス」などの店名で食料品店やコンビニエンスストア、小型ディスカウントストアのボランタリーチェーンを展開、加盟店にナショナルブランド商品とプライベートブランド(PB)商品を供給している。

 

 テスコはPB商品の刷新を進めており、全1万品目のうちこれまで2850品目のリニューアルを行った。一方、衣料品など非食品の通販サイト「テスコダイレクト」を7月に閉鎖することを決定。テスコダイレクトで扱っていた商品のうちキッチン用品や玩具などは食料品通販サイト「テスコ・ドットコム」に移管する。

 

 海外では、中央ヨーロッパの既存店売上高が1.0%減、アジアが9.0%減といずれもマイナスだった。ただ、中央ヨーロッパはポーランドでの日曜営業禁止、スロバキアでの祝日営業禁止の影響が大きく、生鮮食品に限って見れば既存店売上高は1.0%増だった。また、アジアはタイで格安のバルク(大量)販売をやめたことで売り上げが大きく減ったが、生鮮食品の既存店売上高は4.5%増だった。

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