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【モスフード】通期最終損益が8億円の赤字に、食中毒で特損計上

 モスフードサービスは10月29日、2019年3月期の連結最終損益が8億円の赤字(前期は24億の黒字)になる見通しだと発表した。8月に長野県の「モスバーガー」2店舗で発生した食中毒事故に伴い、フランチャイズ加盟店に対する営業補償を特別損失として計上することなどが響く。従来予想は25億円の黒字だった。同社の最終損益が赤字となるのは11年ぶり。

 

 既存店売上高は2月以降、8ヵ月連続で前年割れとなるなど売り上げ不振が続いている。4~9月期の既存店売上高は前年同期比6.8%減だった。食中毒事故の影響のほか、地震や台風、猛暑などが逆風となった。19年3月期の連結売上高は従来予想を60億円下回り、前期比7.5%減の660億円にとどまりそうだ。従来は38億円を見込んでいた営業利益は、前期比89.3%減の4億円と大幅な減益となる見通し。売り上げ回復のためのプロモーション費用などがかさむ。