９月米雇用統計、発表されず＝政府機関の一部閉鎖で

　【ワシントン時事】米政府機関の一部閉鎖を受け、９月の米雇用統計は３日の予定時間である午前８時半（日本時間午後９時半）に発表されなかった。労働省の労働統計局が業務を停止しているため。トランプ政権による高関税政策などの影響で雇用情勢が急減速する中、実態を的確に把握できず、政策対応が遅れる懸念が浮上している。

　米国の雇用統計は、同国の労働市場や景気の動向を推し量る手掛かりとして最重視される指標の一つで、市場の注目度も極めて高い。与野党対立の激化でつなぎ予算成立のめどが立たない中、消費者物価指数（ＣＰＩ）など他の政府指標の発表も延期されれば、連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の金融政策運営にも影響する恐れがある。　

　ＦＲＢの政策金利を決める次回の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）は今月２８、２９日となる。