8月の米関税収入、過去最高=司法判断巡り不透明感も

時事通信社

米財務省
〔写真説明〕米財務省=ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米財務省が11日発表した8月の財政報告によると、関税収入は前年同月の約4倍となる300億ドル(約4兆4000億円)に達し、過去最高を更新した。ほぼすべての国・地域を対象とする相互関税などトランプ政権の高関税政策が本格化したことを反映した。

 関税を含めた収入増を受け、8月の財政赤字は3450億ドルと、前年同月比9%減となった。ただ、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく相互関税などの適法性を巡る訴訟では、一審と二審が違法と判断。トランプ政権は連邦最高裁に上訴しているものの、今後の関税徴収には不透明感が漂う。 

 ベセント米財務長官は7日、NBCテレビのインタビューで、相互関税などが最高裁で違法と判断されれば、「関税収入の約半分を還付しなければならない」と指摘。「財務省にとっては厳しいことになる」と話していた。 

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