フジ、478店舗でシノプスの賞味期限チェックツールを本格稼働


sinops-Dcontによる調味期限チェックの様子
sinops-Dcontによる調味期限チェックの様子(シノプス ニュースリリースより)

 フジ(広島県)は9月10日、グループが運営する「フジ」「フジグラン」「マックスバリュ」「マルナカ」「ザ・ビッグ」など478店舗(2025年7月末時点)において、シノプス(大阪府)が提供する賞味期限チェックツール「sinops-Dcont(シノプス ディーコント)」の稼働を開始した。

 同ツールは、賞味期限の確認が必要な商品のみをタブレットに一覧表示できるのが特長だ。また、電子棚札とも連動し、対象商品の棚札が点灯することで視覚的に識別できる。これにより、従来は1店舗あたり1日約3時間かかっていた賞味期限チェック作業を約1.2時間まで短縮でき、作業漏れや誤販売の防止にもつながる。

 経営統合前のフジ・リテイリング時代の2019年から、一部店舗で「sinops-Dcont」を導入し、作業の効率化と食品ロス削減を実現してきた。

 2024年3月のフジ・リテイリングとマックスバリュ西日本の経営統合を受け、これまで異なる賞味期限チェックツールを利用していたマックスバリュ、マルナカ、ザ・ビッグなど他屋号でも「sinops-Dcont」への全面切り替えが決定。広域にわたる店舗網で効率的かつ統一された賞味期限チェック体制が構築された。

 フジは今後、シノプスの需要予測型自動発注システム「sinops-R」を日配、グロサリー、非食品部門へ拡大し、店舗運営のDX推進と持続可能性の向上を目指すとしている。

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