〔海外決算〕米メーシーズ、5~7月期は予想超え=通期見通し引き上げ

【ニューヨーク時事】米老舗百貨店メーシーズが3日発表した2025年5~7月期(第2四半期)決算は減収減益だった。「トランプ関税」に伴う先行き不透明感で消費者の慎重姿勢がうかがえるものの、米メディアによると、売上高(クレジットカード収入などを除く)と、調整後の1株当たり利益は市場予想を上回った。全体の既存店売上高が1.9%増と持ちこたえたことが寄与した。
これを受け25年度(25年2月~26年1月)の業績予想では、売上高を211億5000万~214億5000万ドル(従来予想は210億~214億ドル)、調整後1株当たり利益を1.70~2.05ドル(1.60~2.00ドル)にそれぞれ上方修正した。
ただ、トランプ関税を巡る不透明感が消費者に与える影響を考慮し、「顧客は年後半、より買い物に慎重になるだろう」と警戒感も示した。
25年5~7月期は、メーシーズブランドは振るわなかったものの、傘下の高級百貨店ブルーミングデールズや、化粧品などを販売するブルーマーキュリーの業績は底堅かった。
◇メーシーズ(M)決算の概要
25年5~7月期 前年同期
売上高 4,999 5,096
純利益 87 150
1株利益 0.41 0.53
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル





膨張続ける米ネットスーパー市場 商品政策からデジタル活用まで“独自化”が進行!


