ダイイチ、第3四半期決算は2ケタ増収も営業・経常2ケタ減益

ダイイチ(北海道)が8月12日に発表した2025年9月期第3四半期決算(非連結2024年10月1日~2025年6月30日)は、売上高が前年同期比12.2%増の434億7,000万円、営業利益が36.0%減の10億4,300万円、経常利益が37.4%減の10億2,600万円となり、2ケタの増収も営業・経常利益は30%を超える減益となった。
第3四半期累計期間は、3月にオープンした「アリオ札幌店」が本格稼働し、4月以降は月間売上高が全店舗中1位で推移したほか、昨年9月にオープンした「稲田店」が入居する商業施設に新たに多数のテナントが出店し、相乗効果によって「稲田店」の売上高が大きく伸長。新店2店舗が2ケタ増収に寄与した。
また、顧客の立場に立った商品づくりと品揃えの徹底を基本方針に据え、節約志向や簡単・便利ニーズに応えるため、「適正量目」、「適正価格」の一層の追求と高品質で買得価格の「セブンプレミアム商品」の拡販に努めた。
増収となった一方で、新店出店に伴う経費負担増などから、利益回復までには時間を要することや、既存店の売上総利益率の低下や人件費・各種経費の増加もあり、販管費が膨らんだ。
売上総利益率は前年同期より0.2ポイント減少して25.4%。売上総利益に営業収入を加えた営業総利益は11億3,200万円増加したものの、販管費の売上高に対する比率が1.5ポイント増加して24.0%となり、販管費は17億2,000万円増加。営業利益は5億8,700万円の減少となった。
2025年9月期の業績については、売上高が12.9%増の585億円、営業利益が13.8%減の16億5,000万円、経常利益が15.7%減の16億5,000万円、当期純利益は15.8%減の12億円で着地する模様。





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