ヤオコー、第1四半期決算は営業収益が10%増


 ヤオコー(埼玉県)が8月8日に発表した2026年3月期第1四半期決算(2025年4月1日~6月30日)は、営業収益が前年同期比10.0%増の1,938億6,500万円、営業利益が1.9%増の105億7,200万円、経常利益は2.3%増の104億1,500万円となり、2ケタ増収で今期をスタートした。

 第1四半期は、前期に続き、「グループでより強くなる」をメインテーマに掲げ、ライフスタイル業態とディスカウント業態の各社が自律的な成長を果たすことで商圏シェアの向上を図り、「グループ売上高1兆円体制」に向けて基盤づくりを進めた。

 出店については、6月に杉並桃井店、松戸古ケ崎店を開設。杉並桃井店は東京都23区への初出店となり、今期は板橋四葉店(仮称)の開設も予定。また、熊谷箱田店の大型改装のほか、合計で9店舗の既存店の改装も計画した。

 グループ各社については、エイヴイが、神奈川県を中心にドミナントエリアを形成し、「圧倒的な低価格」と「徹底したローコスト運営」を基本方針とし、昨年10月に開設した平塚店は好調に推移。フーコットは、「美味しいもの、圧倒的な品揃え、低価格とそれらを支えるローコストオペレーションの徹底追求」を経営方針とし、埼玉県を中心に5店舗を運営。

 せんどうは、千葉県市原市を中心にドミナントエリアを形成し、生鮮食品に圧倒的な強みを持つ食品スーパーマーケットを運営。6月30日現在の店舗数は、グループ全体で240店舗(ヤオコー197店舗、エイヴイ14店舗、フーコット5 店舗、せんどう24店舗)となった。 

 また、6月24日に開催した第68回定時株主総会では、「グループ売上高1兆円体制」に向けた基盤づくりのため、10月1日(予定)付で「株式会社ブルーゾーンホールディングス」を設立する準備に取り掛かった。

 第1四半期の売上高は170億7,400万円増の1,866億600万円、売上総利益は35億6,000万円増の456億2,500万円。売上総利益率は0.36ポイント落として24.45%となったが、営業収入が4億8,400万円増加したことで、営業総利益は40億4,400万円増の528億8,400万円に伸長。一方、販管費は38億4,500万円増の423億1,100万円に膨らんだが、営業利益は前年同期に比べ1億9,900万円増加した。

 2026年3月期の連結業績については、営業収益で4.8%増の7,720億円、営業利益で1.2%増の338億円、経常利益で1.3%増の330億円を見通し、増収増益を計画した。

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