5月消費支出、4.7%増=自動車購入、大幅プラス

総務省が4日発表した5月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は31万6085円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比4.7%増加した。プラスは2カ月ぶり。自動車の購入費や食料が伸び、プラス幅は2022年8月(5.1%増)以来、2年9カ月ぶりの高水準となった。
自動車やオートバイの購入費は2.6倍と、特に伸びが目立った。メーカーの認証不正で、昨年は出荷が一部停止されていた。
食料は1.0%増と2カ月連続のプラス。外食が引き続き増えたほか、価格上昇が落ち着いた生鮮野菜もプラスだった。一方、高騰したコメは購入量が減り、8.2%減だった。
猛暑に備えてエアコンを早めに購入する動きが見られ、家庭用耐久財は26.3%増えた。被服および履物は8.2%増。気温の上昇で夏物の購入が進んだ。
教養娯楽は11.1%プラス。基本ソフトのサポート終了を控えてパソコンの購入が増えたほか、パック旅行費も海外、国内ともに伸びた。