アインHDの本決算は2ケタ増収・2ケタ減益

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アイン薬局

 アインホールディングス(北海道)が6月5日に発表した2025年4月期決算(連結2024年5月1日~2025年4月30日)は、売上高が前期比14.3%増の4,568億円、営業利益が17.4%減の168億円、経常利益が15.4%減の180億円、純利益は18.8%減の92億円となり、2ケタ増収を達成したものの、2ケタ減益の決算で着地した。

 連結財政状態については、総資産が625億1,200万円増の3,119億2,100万円、純資産が72億2,100万円増の1,426億3,200万円、自己資本比率は8.6ポイント下げて45.7%となった。

 セグメント別の業績については、ファーマシー事業で売上高が7.6%増の3,874億円、セグメント利益が12.0%減の242億円、リテール事業では売上高が96.2%増の610億円、セグメント利益が55.1%増の48億円となり、リテール事業の売上高とセグメント利益は大幅に伸長した。

 ファーマシー事業については、高額医薬品の処方により処方箋単価が上昇し、かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化や待ち時間短縮などのサービス向上によって処方箋枚数が増加。出店状況は、M&Aを含め、グループ全体で合計98店舗を出店し、25店舗を閉店、14店舗を事業譲渡したことで、グループの薬局総数は1,290店舗となった。

 リテール事業では、グループ入りしたインテリアショップ「Francfranc」の寄与により、売上高が大きく伸長。コスメティックストア「アインズ&トルペ」は、既存店と前期出店店舗の客数が堅調に推移したことに加え、前期から引き続きアジアンコスメや高価格帯コスメなどの売上が伸長したことで単価が上昇。

 「Francfranc」は、シーズン品の切り替えが好調だったことで、売上が順調に推移した。出店状況については、「アインズ&トルペ」が95店舗、「Francfranc」が165店舗となり、リテール事業の店舗総数は260店舗となった。

 2026年4月期の連結業績については、売上高で14.3%増の5,220億円、営業利益で29.6%増の218億6,000万円、経常利益で22.2%増の221億円を計画。2ケタ増収増益を見通した。

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