自動運転でビール輸送=ドライバー不足解消へ実証―大手4社

ビール大手の物流子会社4社は5日、自動運転トラックでビールなどの飲料を運ぶ実証実験を開始すると発表した。高速道路の一部区間で運転を自動化する「レベル2」から運用を始め、2027年10月には無人の完全自動となる「レベル4」への移行を目指す。ドライバー不足により、輸送能力が低下する物流課題の解消を図る。
参加するのは、アサヒグループホールディングス(HD)やキリンHDなどビール大手傘下の物流会社で、自動運転システムを開発するT2(東京)のトラックを使用する。各社の工場の往復を重ね、安全性や品質に問題がないか検証する。
サッポログループ物流の服部祐樹社長は「完全自動化に向けスピード感が高まるように、4社が一緒になって取り組む」と語った。