ローソン、ファミマに備蓄米=1キロ360円、小分け販売―東京・大阪

政府が随意契約で放出した2021年産の備蓄米が5日午前、コンビニの店頭に並んだ。ローソンとファミリーマートが東京都と大阪府の一部店舗で、1キロ360円(税別)の小分けで販売を開始。先行する大手スーパーなどで完売が相次ぐ中、広範な店舗網を持つコンビニに備蓄米の取り扱いが広がり、消費者に行き渡りやすくなることが期待される。
ローソンは10店舗で発売。東京都品川区内の店舗では午前6時30分ごろ、レジの前に1キロのほか、700円(同)の2キロパックが10袋ずつ並べられた。購入した50代男性は「安くてうれしい。臭いはそこまでないと聞いたので、早速食べたい」と話した。14日からは沖縄県を除く全国で売り出す。
ファミマは1キロのみで、初日は20店舗で取り扱う。来月中旬までに全店で展開する。小泉進次郎農林水産相が視察する予定だ。
セブン―イレブン・ジャパンも発売に向け準備を進める。利便性を重視し、とがずに炊ける無洗米に加工して2キロ800円前後(同)で販売する計画だ。