米1ドル店ダラー・ゼネラル、中高所得者の来店増加=中国製品の依存減
【ニューヨーク時事】米1ドルショップ最大手のダラー・ゼネラルは3日、2025年2~4月期(第1四半期)決算を発表し、中高所得者層の顧客の来店回数と支出額が増えたと説明した。一方で中核的な顧客である低所得者層は経済的に厳しい状況で、財布のひもは依然固い。
バソス最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、高所得者層の顧客を継続的に獲得できていると手応えを示した。一方で関税が事業や消費者の行動に及ぼす影響が不透明だが、商品の調達先の多様化を近年進め、中国製品に対する依存度を減らしてきたと強調した。
またバソス氏は、サプライヤーと協力して製造拠点の移転や代替製品の検討などを行い、コスト削減に努めると発言。「関税はなおも変動が激しく、不確実であり、最終手段として一部商品が値上がりする恐れはあるが、可能な限り最小限に抑える方針だ」と語った。
米メディアによると、2~4月期の売上高と1株当たり利益は市場予想を上回り、同社は通期業績予想を上方修正した。関税の影響を踏まえ、家電量販店ベスト・バイや老舗百貨店メーシーズなどは業績見通しを下方修正しており、明暗が分かれた。