〔海外決算〕メーシーズ、通期利益見通し下げ=米関税響く、2~4月期は減収減益

【ニューヨーク時事】米老舗百貨店メーシーズは28日、2025年度(25年2月~26年1月)通期業績予想について、調整後1株当たり利益を1.60~2.00ドル(従来予想は2.05~2.25ドル)に引き下げたと発表した。トランプ米大統領の高関税政策を巡る先行き不透明感や、衣料品の売れ行きが鈍っていることを考慮した。
同時に開示した25年2~4月期(第1四半期)決算は減収減益だった。傘下の高級百貨店「ブルーミングデールズ」が堅調だった一方、主力のメーシーズブランドの百貨店が振るわなかったことが響いた。
一方、米メディアによると、売上高と調整後1株当たり利益は市場予想を上回った。
スプリング最高経営責任者(CEO)は米CNBCテレビのインタビューに応じ、高関税政策の影響を軽減するため商品の値上げに踏み切るほか、一部商品の取り扱いをやめると説明した。同社が販売する商品のうち2割が中国製という。
◇メーシーズ(M)決算の概要
25年2~4月期 前年同期
売上高 4,793 5,000
純利益 38 62
1株利益 0.16 0.27
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル