デイカス新体制が発足へ=セブン&アイの株主総会

セブン&アイ・ホールディングスは27日、東京都千代田区の本社で定時株主総会を開いた。スティーブン・ヘイズ・デイカス新社長、創業家出身の伊藤順朗新会長を中心とした新たな経営体制が承認される見通しだ。
セブン&アイは、同社に買収提案をしているカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールとの協議を続ける一方、単独での企業価値向上の道を模索している。新体制では、日米のコンビニ事業を軸とした成長戦略の策定と実行が喫緊の課題となる。
9年間にわたり経営を主導してきた井阪隆一社長や、中核子会社セブン―イレブン・ジャパンの永松文彦社長は退任する。社外取締役には元ファミリーマート社長の沢田貴司氏ら4人が新たに加わる。
2024年の株主総会に続き、今回も事前に株主提案はなかった。米議決権行使助言会社のグラスルイスとインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズは、いずれも会社提案への賛成を推奨している。