ツルハ、経営統合議案を承認=英運用会社の反対退ける―株主総会

時事通信社
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ツルハドラッグ看板1

 ドラッグストア大手のツルハホールディングスは26日、札幌市内で定時株主総会を開いた。同業最大手のウエルシアホールディングスとの経営統合に向けた、同社との株式交換議案など全議案が承認された。ツルハは4月、ウエルシアと12月に経営統合すると発表。一部株主がこの計画に反対を表明していた。

 計画では、ツルハが株式交換によってウエルシアを完全子会社化した上で、ウエルシア親会社のイオンがツルハにTOB(株式公開買い付け)を行い、連結子会社化する。

 ツルハによると、総会には約100人が参加。同社株式の約10%を保有し、会社側提案に反対している英運用会社オービス・インベストメンツは「業界再編に関しては支持するが、意思決定に問題がある」などとする意見を表明。株主からは、統合後の経営の独立性に関する質問などが上がったという。

 総会後に取材に応じた株主は、ツルハ首脳陣から「イオンのノウハウなどいいものを吸収しつつ、独自性を守る」などの説明があったといい、「その言葉を信じようと思う」と話した。

 一方、総会に出席したオービスの幹部は取材に対し、「とてもがっかりした。株式交換の条件とTOB、どちらを見てもツルハの事業価値を正当に表しているとは思えない」と語った。

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