米消費者物価、2.3%上昇=4年ぶり低水準―4月

時事通信社
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米ニューヨークの食料品店
〔写真説明〕米ニューヨークの食料品店=8日(AFP時事)

 【ワシントン時事】米労働省が13日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.3%上昇した。伸び率は前月(2.4%)から鈍化。3カ月連続で縮小し、2021年2月以来4年2カ月ぶりの低水準となった。市場予想も下回った。

 足元でインフレは落ち着きを示しており、トランプ大統領は連邦準備制度理事会(FRB)への利下げ要求を強めそうだ。ただ、トランプ政権の高関税政策が今後、物価を押し上げるとの見方は根強い。  変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比2.8%上昇と、伸び率は前月から変わらなかった。

 項目別では、ガソリンが11.8%低下。原油安を背景とするエネルギー価格下落が物価全体の伸びを抑えた。一方、サービス価格(エネルギー関連を除く)は3.6%上昇した。

  トランプ氏は1月の就任以降、ほぼすべての貿易相手国・地域に対する一律10%の相互関税や、自動車関税などを次々と発動した。高関税をかけ合っていた米中は大幅な関税引き下げで合意したものの、こうした政策は米国の物価などに「大きな影響をもたらす」(FRB高官)とみられている。

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