景気動向指数、1.3ポイント低下=3月、車部品工場爆発で―内閣府

時事通信社
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東京都内の横断歩道を渡る人たち
〔写真説明〕東京都内の横断歩道を渡る人たち(EPA時事、資料写真)

 内閣府が9日発表した3月の景気動向指数(2020年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.3ポイント低下し、116.0だった。4カ月ぶりの悪化で、トヨタ自動車系列のばねメーカーの工場爆発事故に伴う自動車部品の供給制約が影響した。基調判断は「下げ止まりを示している」に据え置いた。

 3月上旬に起きた工場爆発事故では、自動車部品の供給停止が自動車の生産・出荷や輸出の停滞にもつながった。速報値段階で反映させた8系列の経済指標のうち、生産や耐久消費財の出荷など5指標がマイナスに寄与した。トランプ関税の影響に関し、内閣府景気統計部は措置発動前に駆け込みの動きはあったが、工場の事故の影響が大きかったと指摘した。

 一方、数カ月先の景気を示す先行指数は0.5ポイント低下の107.7と2カ月連続悪化。自動車関連の出荷が滞ったことで在庫率指数が上昇したことが響いた。

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