中国物価、3カ月連続低下=貿易戦争で景気悪化懸念―4月

時事通信社
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中国・北京の食料品店と買い物客
〔写真説明〕10日、中国・北京の食料品店と買い物客(EPA時事)

 【北京時事】中国国家統計局が10日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.1%低下した。マイナスは3カ月連続。トランプ米政権との貿易戦争が激化する中、景気減速懸念が強まっており、物価が上がりにくい状況が続いている。

 トランプ政権は4月に入り、対中追加関税を一気に100%超に引き上げた。中国政府は買い替え支援策の拡充など景気対策を講じているものの、消費者は財布のひもを固くしたままだ。 

 CPIの下げ幅は前月から横ばい。中国の物価に大きく影響する豚肉が値上がりしたものの、ガソリンなど交通燃料が10.2%下がった。価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は0.5%だった。

 同時に発表された4月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比2.7%低下。前年割れは2年7カ月連続で、マイナス幅は前月(2.5%)から広がった。 

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