アクシアル リテイリング、3月期決算は売上高・経常利益・純利益が過去最高
アクシアル リテイリング(新潟県)が5月7日に発表した2025年3月期決算(連結2024年4月1日~2025年3月31日)は、売上高が前期比4.3%増の2,818億7,000万円、営業利益が2.4%増の120億6,000万円、経常利益が3.1%増の127億900万円、純利益が21.0%増の90億600万円となり、前期に続き増収増益、売上高・経常利益・純利益については過去最高を達成した。
連結財政状態については、総資産が39億600万円増の1,352億9,600万円、純資産が59億9,600万円増の892億9,400万円、自己資本比率は2.6ポイント上昇して66.0%となった。
売上高については、さまざまな商品・サービスの価格が上昇する物価基調のなか、消費者の生活防衛意識がさらに強まってきたことを受け、いつでも買いたいものを安く同じ価格で安心して購入できるよう、普段使いの商品を中心にESLP(Everyday Same Low Price)を推進し、顧客の支持を獲得。また、客数が前期に比べ全店で3.2%増加したことなどから、過去最高の実績となった。
営業利益については、原料原価の上昇、生鮮品の相場高騰、競合他社の動向や値上げ基調を踏まえ、低値入の売価政策で値ごろ感を打ち出したことや、自社集中加工品の製造原価が原料や新規投資によって上昇したことから、商品販売における売上総利益率は、前期に比べて0.4ポイント減少して28.5%に低下。
一方、販管費は、賃上げの実施と社会保険料の負担増によって人件費は増加したが、諸経費の統制・削減に努めたことから、営業利益を前期より2億8,100万円増やすことになり、過去2番目の実績につなげた。
スーパーマーケット事業では、2024年度方針に「おいしさがドまん中大作戦!!~うまいよねって言われたい!~」を掲げ、味はもとより、商品やサービスの品質に徹底してこだわるなど、アクシアルらしさ、原信、ナルス、フレッセイらしさを追求する取り組みを進め、売上高で4.4%増の2,812億1,600万円、営業利益で5.4%増の117億9,500万円達成に導いた。
なお、2026年3月期の連結業績については、売上高で1.5%増の2,860億円、営業利益で5.5%減の114億円、経常利益で5.6%減の120億円を予想した。