アルビス、3月期決算は増収も営業・経常減益

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アルビス

 アルビス(富山県)が4月30日に発表した2025年3月期決算(連結2024年4月1日~2025年3月31日)は、営業収益が前期比0.4%増の981億8,500万円、営業利益が3.7%減の20億6,300万円、経常利益が2.5%減の26億500万円、純利益は5.0%増の16億2,200万円となり、増収も営業利益と経常利益は前期を下回った。

 連結財政状態については、総資産が32億4,600万円増の528億9,000万円、純資産が8億7,600万円増の323億2,200万円、自己資本比率は2.2ポイント下げて61.1%となった。

 2024年度は、店舗運営の標準化による顧客満足度の向上を目指し、最新MDを基調とした店舗改装を順次実行。2025年3月に岐阜県北方町に中京エリア4店舗目となる「北方店」をオープンし、既存店では「呉羽東店」(富山市)の全面改装、「婦中速星店」(富山市)を建替えオープン。その他3店舗についても改装を実施した。

 持続的な成長に向け、業務基盤の強化にも努めた。店舗運営の標準化や電子棚札(ESL)の導入などにより店舗生産性の向上を図るとともに、プロセスセンターについては継続的な原価改善と品質向上に注力。また、店舗拡大に向けた供給網構築への取り組みでは、2024年10月から金沢市で新物流センターを稼働させ、物流車両台数を15%削減するなど、持続可能な物流体制の確立と物流コスト低減に向けた基盤整備を進めた。

 2024年度は、建替えに伴う一時閉店や改装に伴う休業の影響があったものの、前期新店(1店舗)の通期化や既存店舗の伸長(0.7%増)もあり、微増ながらも増収を達成。利益面では、高利益商品であるPB商品などの販売拡大とプロセスセンターの原価改善により売上総利益率は0.51ポイント改善して30.47%となり、不動産賃貸収入を加えた営業総利益は5億8,100万円増の306億3,100万円を計上。

 一方、賃金増など人的資本への積極的な投資や光熱費の高留まりの影響などによって販管費は6億6,100万円増となり、営業利益を前期に比べて7億9,000万円減らした。

 2026年3月期の連結業績については、営業収益で4.0%増の1,020億8,400万円、営業利益で9.4%増の22億5,800万円、経常利益で8.0%増の28億1,300万円を見込み、増収増益の決算を計画した。

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