ヤマナカ、3月期決算は減収・2ケタ減益

ヤマナカ(愛知県)が4月28日に発表した2025年3月期決算(連結2024年3月21日~2025年3月20日)は、営業収益が前期比1.8%減の845億500万円、営業利益が27.2%減の5億8,500万円、経常利益が24.4%減の7億3,000万円、純利益は37.1%減の2億9,600万円となり、営業収益・利益とも前期を下回った。
連結財政状態については、総資産が10億6,800万円増の418億2,700万円、純資産は10億2,000万円増の174億100万円、自己資本比率は0.8ポイント下げて41.6%となった。
2024年度は、①既存ビジネスモデルの進化、②経営効率の向上、③イノベーションの創造、を「戦略の3本柱」として策定。持続的な成長を確かなものにするための取り組みを進めた。
生鮮強化型モデルを磨き上げ、収益拡大店舗に進化させるため、西枇杷島店、高横須賀店、新安城店、フランテロゼ八事、日比野店、フランテロゼ白壁をリニューアル。特にフランテロゼ白壁については、食を通じて「潤いとおいしさを提供する店舗」をコンセプトに、商品や接客に徹底的にこだわった「フランテロゼ」ブランドの店舗として、魅力ある商品を取り揃え、移転リフレッシュオープンさせた。
加工センターを活用した生鮮食品の販売強化にも努め、“ヤマナカ・フランテならでは商品”の開発・強化に継続して取り組み、多数の商品を販売。また、子会社のプレミアムサポートと管理栄養士の資格をもった従業員が協力して監修する弁当の販売や、子会社のサンデイリーで製造した自家炊飯米を使用した惣菜を製造するなど、グループ各社との連携を強めて取り組みを進めた。
売上高は前期比16億100万円減の822億6,700万円。減収は売上総利益の3億9,400万円減につながったが、売上総利益率は29.2%と約0.1ポイント改善。営業収入を加えた営業総利益は3億7,600万円減少し、販管費は1億5,600万円減らしたものの、営業総利益の減少分をカバーしきれず、営業利益で2億1,900万円減らすこととなった。
2026年3月期の連結業績については、営業収益で3.0%増の870億円、営業利益で87.9%増の11億円、経常利益で64.3%増の12億円を計画。大幅増益の決算を見通した。