米物価、2.3%上昇=半年ぶり減速―3月

時事通信社
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関税の影響を受ける可能性がある商品が入ったショッピングカート
〔写真説明〕関税の影響を受ける可能性がある商品が入ったショッピングカート=4月4日、米メリーランド州(AFP時事)

 【ワシントン時事】米商務省が30日発表した3月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.3%上昇だった。伸び率は前月の2.7%を下回り、昨年9月以来半年ぶりに減速。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が目標とする2%を引き続き上回っている。市場予想は2.2%上昇だった。 

 価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数の上昇率は2.6%と、前月(3.0%)を下回った。

 耐久財を中心にモノの価格が0.3%下落し、全体の伸びを抑制した。人件費の影響が大きいサービス価格は3.5%上昇と高い伸びを維持した。

 FRBは3月の金融政策会合で、2会合連続で政策金利の据え置きを決めた。パウエル議長は、トランプ政権の高関税政策でインフレ高進と景気悪化への懸念が強まる中、早期利下げに慎重姿勢を示している。  

3月の個人消費支出は前月比0.7%増と、前月(0.5%増)を上回った。    

◇米PCE物価指数
              2月   3月
PCE    前月比    0.4  0.0
       前年同月比  2.7  2.3
PCEコア  前月比    0.5  0.0
       前年同月比  3.0  2.6

個人消費・所得
個人所得   前月比    0.7  0.5
可処分所得  前月比    0.8  0.5
個人消費   前月比    0.5  0.7
  モノ   前月比    0.7  0.9
  耐久財  前月比    0.9  3.2
  非耐久財 前月比    0.5 ▲0.4
  サービス 前月比    0.5  0.6
貯蓄率           4.1  3.9

(注)単位%、貯蓄率を除き上昇/増加、▲は低下/減少 

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