カワチ薬品、3月期決算は営業・経常減益
カワチ薬品(栃木県)が4月24日に発表した2025年3月期決算(連結2024年3月16日~2025年3月15日)は、売上高が前期比0.6%増の2,878億円、営業利益が1.8%減の74億円、経常利益が3.1%減の83億円、純利益は3.6%増の48億円となり、営業利益と経常利益は前年実績を下回った。
連結財政状態については、総資産が34億8,200万円増の1,996億100万円、純資産が31億1,500万円増の1,144億1,000万円、自己資本比率は0.6ポイント上昇して57.3%となった。
当連結会計年度は、専門性強化策として調剤併設型店舗の新規出店を推進。また、予防医療の観点から健康食品などの商品の拡充を図ったことに加え、相次ぐ値上げに対しては、相対的優位性を保つため、物流を活かした一括仕入れなどによって販売価格の見直しに注力。カウンセリング販売についても、固定客を増やす施策として積極的に取り組んだ。
新規出店につきましては、既存出店地区の茨城県に6店舗、青森県、福島県に各1店舗、計8店舗を出店。調剤薬局は茨城県に5件、福島県に1件、計6件を併設。青森県の1店舗(調剤併設型)と岩手県、東京都の各1店舗、計3店舗を退店し、調剤薬局を1件閉局したことで、期末のグループの店舗数は計380店舗(うち調剤併設156店舗)となった。
部門別の売上高は、構成比で46%を占める一般食品が0.5%増の1,321億1,900万円、27.7%の雑貨が0.8%増の793億6,800万円、18.2%の医薬品が0.1%減の521億8,900万円、8.1%の化粧品が2.8%増の232億400万円で、化粧品が売上高を伸ばして構成比を高めた。
売上総利益率が0.17ポイント改善して23.18%となった売上総利益は9億1,600万円増の667億1,700万円。一方、販管費は10億5,600万円増の592億5,600万円となり、営業利益を前期より1億4,000万円減らした。
2026年3月期の連結業績については、売上高で1.5%増の2,920億円、営業利益で4.5%増の78億円、経常利益で4.3%増の87億円と増収増益決算を計画した。