イオン北海道、本決算は大幅減益

イオン北海道(北海道)が4月11日に発表した2025年2月期決算(非連結2024年3月1日~2025年2月28日)は、売上高が前期比6.3%増の3,540億円と伸長したものの、営業利益は23.9%減の78億円、経常利益は22.9%減の80億円、純利益は41.8%減の36億円となり、大幅に利益を減らした。
総資産は309億9,400万円増の1,872億6,200万円、純資産は13億9,800万円増の730億6,300万円、自己資本比率は6.8ポイント下げて39.0%に低下した。
営業総利益は56億400万円増の1,128億9,000万円。一方、販管費は、西友の北海道事業承継に伴う一時的な費用の発生、積極的な投資や出店、各種コスト上昇などの影響で80億7,800万円増加。計画内でコントロールはできたものの、営業総利益が想定を下回ったことから増加した販管費をカバーしきれず、営業利益は24億7,400万円減少した。
また、特別損失で減損損失が12億500万増加したことなどで、純利益は大幅に減少した。
業態別の売上高は、GMS(総合スーパー)が1,952億3,600万円(4.7%増、既存店1.7%増)、SM(スーパーマーケット)が1,074億9,700万円(7.7%増、既存店2.0%増)、DS(ディスカウントストア)が563億7,100万円(8.8%増、既存店6.3%増)と、3業態とも増収を達成。特に節約志向を背景にDS店舗が好調に推移し、帯広市内の3店舗をDSに業態転換。価格政策に加え、差別化商品の販売にも取り組んだ。
2026年2月期の業績については、売上高で7.9%増の3,820億円、営業利益で24.2%増の98億円、経常利益で18.5%増の95億円を見込み、増収・2ケタ増益の決算を計画した。