イオン、本決算は営業収益が初の10兆円超え

イオン(千葉県)が4月11日に発表した2025年2月期決算(連結2024年3月1日~2025年2月28日)は、営業収益が前期比6.1%増の10兆1,348億円、営業利益が5.2%減の2,377億円、経常利益が5.6%減の2,242億円、純利益は35.6%減の287億円となり、営業収益は初の10兆円超えを果たしたが、営業・経常減益の決算となった。
連結財政状態については、金融を除く総資産が1,695億8,600万円増の6兆5,702億1,200万円、同じく純資産が284億1,400万円増の1兆6,499億6,100万円、同じく自己資本比率は0.4ポイント低下して14.0%となった。
営業収益はすべての報告セグメントで増収を達成。一方、営業利益については、高利回りの営業債権残高の増加で資本収益性が向上した総合金融事業、増床やリニューアル効果で賃料収入が増加したディベロッパー事業、損益が改善したサービス・専門店事業が増益となったが、小売事業を構成するGMS(総合スーパー)事業、SM(スーパーマーケット)事業、DS(ディスカウントストア)事業、ヘルス&ウエルネス事業、国際事業は減益となった。
GMS事業の営業収益は2.6%増の3兆5,594億円、営業利益は115億円減らして163億円と低迷。SM事業は営業収益で10.0%増の3兆600億円と伸長したが、営業利益は89億円減の329億円と苦戦。DS事業は営業収益が2.8%増の4,114億円となり、営業利益で約5億円減らして79億円となった。また、ヘルス&ウエルネス事業では営業収益が7.1%増の1兆3,228億円と伸長したが、営業利益で約66億円減らして360億円にとどまった。
2026年2月期の連結業績については、営業収益で3.6%増の10兆5,000億円、営業利益で13.6%増の2,700億円、経常利益で11.5%増の2,500億円を見込み、増収・2ケタ増益を計画した。