ヤマザワ、本決算は利益で損失計上

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ヤマザワ店舗
(ヤマザワ ニュースリリースより)

 ヤマザワ(山形県)が4月14日に発表した2025年2月期決算(連結2024年3月1日~2025年2月28日)は、売上高が前期比0.7%増の1,025億5,800万円、営業損失8億2,100万円、経常損失4億700万円、純損失26億1,700万円となり、厳しい決算を強いられた。

 連結財政状態は、総資産が26億900万円減の555億7,700万円、純資産が28億9,000万円減の259億6,900万円、自己資本比率は2.9ポイント下げて46.7%となった。

 当連結会計年度のスーパーマーケット事業の売上高は0.8%増の897億3,100万円。ドラッグストア事業については、全国的な健康被害に端を発したヘルスケア商品の伸び悩みや天候不順による化粧品への影響などもあって、0.7%減の128億2,100万円と低迷した。

 利益については、人件費の単価やエネルギー価格などの上昇が予想を上回ったことや、原材料高騰に対応した価格転嫁がスムーズに行えなかったことから売上総利益が不足し、営業損失と経常損失が発生。また、繰延税金資産の一部取り崩しや、店舗および工場の固定資産の減損処理による特別損失を計上したことで純損失を計上した。

 売上総利益率は0.26ポイント改善して27.88%となったものの、売上総利益の増加は4億5,500万円にとどまり、販管費は19億200万円増加。前期6億2,500万円だった営業利益は、当会計年度は14億4,600万円の大幅減となり、8億2,100万円の損失が発生した。

 2026年2月期の連結業績については、売上高で0.4%増の1,030億円、営業利益で4億5,000万円、経常利益で5億円を予想した。

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