ウエルシアHD、本決算は増収も2ケタの減益

ウエルシアホールディングス(東京都)が4月11日に発表した2025年2月期決算(連結2024年3月1日~2025年2月28日)は、売上高が前期比5.6%増の1兆2,850億円、営業利益が15.8%減の364億円、経常利益が14.5%減の408億円、純利益は43.5%減の149億円で、増収となったが2ケタの減益決算となった。
総資産は281億円増加して5,799億円、純資産は101億円増の2,544億円、自己資本比率は0.2ポイント下げて42.8%とした。
物販部門では、たばこ取り扱い中止による売上減はあったが、PBの開発と拡販、ポイン トサービスの対応に注力。調剤部門は、調剤併設店舗数の増加(連結会計年度末2,282店舗)で処方箋受付枚数が増加。物販と調剤合計の既存店売上前年比は堅調に推移した。
連結会計年度は、情報システム会社のエクスチェンジの全株式を取得して完全子会社化し、長野県を地盤に21店舗を展開する「とをしや薬局」を完全子会社化。また、関東1都3県で144店舗を展開するウェルパークと、首都圏で介護事業を展開するウエルシアパートナーズの全株式を取得し、それぞれ完全子会社化した。
出店と閉店については、グループ全体で78店舗の出店と55店舗の閉店を実施。連結会計年度末のグループの店舗数は3,013店舗となった。
連結売上総利益は202億円増の3,903億円。売上総利益率は横ばいの30.4%だったが、給与、不動産賃借料、減価償却費、支払手数料などが膨らみ、販管費が270億円増加。営業利益を68億円減らした。
なお、ツルハホールディングスとの経営統合を予定し、2025年11月27日をもって上場廃止となるため、通期の連結業績予想は公表していない。