DCM、本決算は2ケタ増収で営業・経常利益は回復
DCMホールディングス(東京都)が4月11日に発表した2025年2月期決算(連結2024年3月1日~2025年2月28日)は、営業収益が前期比11.5%増の5,446億円、営業利益が15.8%増の332億円、経常利益が13.1%増の309億円、純利益が20.1%減の171億円となり、2ケタ増収、2ケタ営業・経常増益となった。
期末の連結財政状態は、総資産が252億円増の6,479億円、純資産が130億円増の2,642億円、自己資本比率は0.4ポイント改善して40.8%となった。
連結会計年度は、春先の全国的な低温傾向から始まり、記録的猛暑や長引く残暑など、年間を通して天候不順の影響を受けた。節約志向の高まりによる買い控えなどの厳しい状況は続いたが、夏場のエアコンや12月以降の暖房用品など、冷暖房機器が好調に推移。
DCMブランド商品については、原材料価格の上昇と円安による仕入価格の上昇、物流コスト上昇などの影響を受けたが、環境に配慮した商品開発、節電・節約商品の新規展開、販促強化などに取り組んだ効果もあって売上高構成比率がアップ。また、エクスプライスのPB商品(MAXZEN)についても重点販売を行った。
2024年1月9日付で完全子会社化したケーヨーについては、2024年9月1日をもってDCMを存続会社、ケーヨーを消滅会社とする吸収合併を実施。一連の経営統合は、グループとしての総合力を高めて生産性を向上させ、連結会計年度の連結業績に寄与した。
連結売上高は548億円増加して5,361億円。売上総利益は224億円増の1,826億円となり、売上総利益率は0.77ポイント改善して34.07%までアップした。売上総利益に営業収入を加えた営業総利益は235億円増の1,911億円。販管費は190億円増えて1,579億円となったが、営業総利益増加分がこれを吸収し、営業利益は45億円増加した。
2026年2月期の連結業績については、営業収益で1.7%増の5,536億円、営業利益で5.3%増の350億円、経常利益で8.4%増の336億円、純利益で14.3%増の196億円を計画した。