3月の米消費者物価、2.4%上昇=2カ月連続鈍化、予想下回る

時事通信社
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米ニューヨークの食料品店
〔写真説明〕米ニューヨークの食料品店=8日(AFP時事)

 【ワシントン時事】米労働省が10日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.4%上昇した。伸び率は前月(2.8%)から大きく縮小し、2024年9月以来半年ぶりの低水準になった。2カ月連続の縮小で、市場予想(2.6%)も下回った。ただ、トランプ政権の高関税政策で、インフレが今後、再加速する可能性が指摘されている。 

 前月比では0.1%減と、20年5月以来4年10カ月ぶりのマイナス。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数も前年同月比2.8%上昇と、伸び率は前月から縮小した。

 項目別では、ガソリンが9.8%低下し、全体を押し下げた。一方、食品は3.0%、サービス価格(エネルギー関連を除く)は3.7%それぞれ上昇した。

 トランプ政権は鉄鋼・アルミニウムや自動車に追加関税を発動。さらに一律10%の相互関税、中国には125%の関税を導入するなど、矢継ぎ早に高関税政策を打ち出した。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は、トランプ関税の影響で「インフレが加速する恐れがある」との見方を示している。

◇3月の米CPI概要
消費者物価指数 ▲0.1(前年同月比2.4)    
コア指数  0.1(前年同月比2.8)
エネルギー   ▲2.4
  燃料油   ▲4.2
  ガソリン  ▲6.3
衣料       0.4
新車       0.1
中古車     ▲0.7
帰属家賃     0.4
航空運賃    ▲5.3

(注)前月比%上昇、▲は低下。季節調整後。前年同月比は季節調整前 

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