中国物価、2カ月連続マイナス=トランプ関税で先行きに懸念―3月

【北京時事】中国国家統計局が10日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.1%低下した。マイナスは2カ月連続。対米貿易摩擦の激化で景気が今後さらに冷え込むとの懸念が強まっており、物価に下押し圧力が加わっている。
トランプ米大統領は9日、中国からの輸入品に対する相互関税率を125%に引き上げると表明。中国も徹底抗戦の姿勢を崩していない。
中国では不動産不況を背景に景気低迷が長期化。成長エンジンとなってきた輸出についても、トランプ関税の影響が出るとみられている。
3月のCPIでは、ガソリンなど交通用燃料の低下幅が5.7%と、前月の1.2%から一気に拡大した。価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は0.5%だった。
同時に発表された3月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比2.5%低下と、2年6カ月連続でマイナスだった。