〔海外決算〕米アマゾンの10~12月期、88%増益=クラウド事業が成長

【シリコンバレー時事】米アマゾン・ドット・コムが6日発表した2024年10~12月期決算は、売上高が前年同期比10%増の1877億9200万ドル(約28兆4300億円)、純利益が88%増の200億0400万ドルだった。いずれも四半期として過去最高を更新。クラウド事業「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」が成長した。
調整後の1株当たりの利益は、1.86ドル(前年同期1.00ドル)だった。
ジャシー最高経営責任者(CEO)は声明で、AWSで提供する独自の半導体や基盤モデル、さまざまな機能に触れ、「これらのメリットは新興テクノロジー環境における重要な推進力だ。顧客が何を構築するのか目にするのが楽しみだ」と述べた。
全事業で売り上げを伸ばした。増収率は、ネット通販が8%、外部出品者から得る手数料が9%、広告が18%、サブスクリプション(継続課金型)サービスが10%、AWSが19%、その他が17%だった。
ただ、米株式市場の時間外取引では、アマゾン株が売られている。同社は25年1~3月期の業績見通しで、売上高を1510億~1555億ドル、営業利益を140億~180億ドルに設定。米メディアによると、これらが市場予想を下回ったことが材料となったという。
◇アマゾン(AMZN)の決算の概要
24年10~12月期 前年同期
売上高 187,792 169,961
純利益 20,004 10,624
調整後1株損益 1.86 1.00
(売上高と純利益は100万ドル、1株利益はドル。)