カワチ薬品、第3四半期決算は売上高微増で営業・経常減益
カワチ薬品(栃木県)が1月23日に発表した2025年3月期第3四半期決算(連結2024年3月16日~12月15日)は、売上高が前年同期比0.5%増の2,169億円、営業利益が4.8%減の57億円、経常利益が5.9%減の64億円となった。
第3四半期連結累計期間は、専門性強化策として調剤併設型店舗の新規出店を進めたほか、相次ぐ値上げが続くなか、相対的優位性を保つため、物流を活かした一括仕入れなど実施。価格の見直しに注力した。また、カウンセリング販売などにも積極的に取り組み、顧客の固定化に努めた。
新規出店については、既存展開地区である茨城県に6店舗、青森県・福島県に各1店舗、計8店舗を出店。調剤薬局は、茨城県に4件、福島県に1件、計5件を併設した。また、計2店舗を退店し、グループの展開店舗数は計381店舗(うち調剤併設156店舗)となった。
連結累計期間の売上総利益率は0.2ポイント改善して23.1%。売上総利益は6億5,200万円増加して500億4,500万円となったが、販管費が9億4,300万円増えたことで、営業利益は前年に比べて2億9,200万円減少。また、経常利益については、営業外収益の1億2,900万円減が響き、4億500万円減少した。
2025年3月期の連結業績については、売上高で1.1%増の2,890億円、営業利益で2.6%増の78億円、経常利益で1.0%増の87億円、純利益で14.6%増の54億円とし、増収増益を見込んでいる。