ベルク、第3四半期決算は2ケタ増収も営業・経常利益は足踏み

ベルク(埼玉県)が1月10日に発表した2025年2月期第3四半期決算(連結2024年3月1日~11月30日)は、営業収益が前年同期比10.7%増の2,858億円、営業利益が0.1%増の126億円、経常利益が0.5%減の129億円となった。
売上高については徹底的な価格強化が顧客の支持を得て堅調に推移する一方、商品調達価格や賃金上昇に伴うコスト増によって減益となったが、第3四半期連結累計期間の経営成績は計画どおりに進捗。引き続き高い収益性を維持していく。
第3四半期は、継続してポイントカード販促や各種キャンペーンの実施、SNSを利用した情報の発信を行い、幅広い顧客層の来店動機を高めることに努めたほか、PB「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」を含めた自社開発商品の取り扱いを拡大することで、目的来店性を持った顧客の誘引施策にも注力した。
店舗投資については、新店6店舗を出店したほか、既存店4店舗で改装を実施し、惣菜・簡便商品の拡充、快適な買物空間を提供するための設備の更新を行った。
一方、グループ会社の「ホームデリカ」は、製造能力の増強とおいしい商品の供給体制を構築し、商品力を強化。また、「ジョイテック」は、備品、消耗品・販売用資材などの供給と開発などで、グループのサービス業務の強化に取り組んだ。
2025年2月期の連結業績については、営業収益で7.1%増の3,767億2,400万円、営業利益で20.8%増の175億900万円、経常利益で17.8%増の176億3,000万円、純利益で11.5%増の119億600万円を予想。増収・2ケタ増益の好調な決算を見通した。