フジ、第3四半期決算は2ケタ減益

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FUJI フジ 外観

 フジ(広島県)が1月9日に発表した2025年2月期第3四半期決算(連結2024年3月1日~11月30日)は、営業収益が前年同期比0.5%増の5,981億円、営業利益が15.7%減の61億円、経常利益が17.7%減の73億円で、2ケタの減益となった。

 第3四半期は、第2四半期に引き続き、物価高による顧客の生活防衛意識の高まりに対応するためEDLPへのシフトを進め、まとめ買いや大容量商品の展開にも取り組んだ。また、季節催事やハレの日需要に対応した販売力の向上にも努めた。

 売上高が1.7%増となったスーパーマーケット業態については、価格訴求と価値訴求を展開。価格訴求 として、「全力プライス」「毎日が安い」「55プラスポイント」などのEDLPを強化し、対象アイテム数の増加や売場での露出拡大を図ることで、より一層の「安さ」の提供に取り組んだ。ディスカウントストア業態では、圧倒的な安さの実現に向けてPB商品の販売を強化するとともに、一括仕入れによるコスト引き下げなどでEDLPをさらに推進。移動スーパーなどのノンストアの取り組みでは、販路を拡大したことで売上高が16.4%増と伸長した。

 第3四半期連結累計期間の営業総利益は92億7,000万円増やして1,838億4,300万円としたが、将来に向けた投資としてスクラップ&ビルドと既存店の活性化を実施したことや、施設保全に向けた修繕などを積極的に実行したことから、販管費が104億1,200万円膨らみ1,777億2,100万円を計上。営業利益の11億4,100万円減少につながった。

 2025年2月期の連結業績については、営業収益で1.1%増の8,100億円、営業利益で2.6%増の155億円、経常利益で1.9%増の177億円、当期純利益で7.6%増の80億円とし、増収増益の決算を見通した。

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