24年の中国輸入、1.1%増=2年ぶりプラスも伸び低迷

【北京時事】中国税関総署が13日発表した2024年の貿易統計によると、輸入は前年比1.1%増の2兆5851億ドル(約410兆円)だった。マイナスだった前年からプラスに転じたものの、低い伸びにとどまった。輸出は5.9%増の3兆5772億ドル(約560兆円)だった。
中国では長引く景気低迷により、個人消費など内需の弱さが目立っている。輸入額は過去最高だった22年を下回った。
輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は約9922億ドルに膨らんだ。輸出がプラスに転じるのも2年ぶりで、東南アジアや中南米向けが好調だった。
対米貿易は、輸出が4.9%増、輸入が0.1%減。貿易黒字は約3610億ドルと、第1次トランプ米政権発足時の17年を上回った。中国は「米中貿易戦争」を経て、貿易相手国の多様化を進め、貿易全体のうち米国のシェアを下げている。
日本との貿易は、輸出が3.5%減、輸入が2.6%減だった。ウクライナ戦争を受け関係を深めているロシアとの貿易総額は1.9%増えた。
24年12月の輸出は前年同月比10.7%増、輸入は1.0%増だった。