発売60周年の永谷園「松茸の味お吸いもの」、発売からの累計食数は78億食=永谷園
今年で発売60周年を迎えた永谷園の看板商品「松茸の味お吸いもの」。1964年の東京オリンピック景気後の不況の兆候を感じ取った同社創業者は「不景気な時こそ、日々の食事に楽しさ・彩りを添えたい」という想いで「お茶づけ海苔」の原料や製造ノウハウを基に「松茸の味お吸いもの」開発に着手。
初めて扱うエキスや香料で苦戦したが試行錯誤の末、求める品質が完成した。ひな祭りや土用の丑などハレの日に利用されることの多かった同商品だが、2000年代に入ると食卓での出現シーンが減り、伸び悩んだ。
この状況を一変させたのが2007年に実施した「アレンジレシピ提案」だった。とくに「エリンギの和風パスタ」はテレビCMで発信し、購入者の約半数が「パスタアレンジを試した」と大好評となった。
この秋は、簡単、驚き、手軽をポイントに新アレンジレシピを提案。「人参のまるごと炊き込みごはん」や「マグカップでチーズリゾット」などを同社ホームページで紹介している。