百貨店売上高3.9%増=コメ値上がりでスーパーも増―8月
日本百貨店協会が25日発表した8月の全国百貨店売上高は、総額4034億円だった。既存店ベースで前年同月比3.9%増と、30カ月連続のプラス。猛暑や台風で外出を控える動きも見られたが、高級ブランド品の販売が好調だったほか、訪日客の旺盛な消費が全体をけん引した。
訪日客による免税売上高は45.7%増の463億円。購買客数は44.8%増の45万3000人で、いずれも8月として過去最高を更新した。
商品別では、高額なバッグや時計などが伸長。記録的な猛暑の影響で、Tシャツやサンダル、日傘の売れ行きも良かった。
一方、日本チェーンストア協会が25日発表した全国スーパー売上高は、総額1兆869億円。既存店ベースで3.8%増と、2カ月ぶりにプラスに転じた。消費者の節約志向から買い上げ点数は減少したが、コメや野菜の価格上昇が販売額を押し上げた。地震や台風による防災意識の高まりから、水やレトルト食品、懐中電灯なども売れた。