主要ホームセンター(HC)の2024年3月の月次業績が出揃った。ケーヨーがDCMホールディングスの子会社となったことから、新年度がスタートする2024年3月から、月次業績の発表をしなくなったために、企業数は10社となっている。なお、DCMの既存店ベースの業績にはケーヨーは含まれていないが、全店ベースでは含まれている。
3月の土日は前年より2日多かったが、苦戦を強いられたところが多かった。
既存店ベースで1.9%増とプラスとなったコーナン商事によると、日回りによる影響は+2.15%としており、実質的にはマイナスだ。600店舗達成記念セールの影響もあり、日用消耗品やペット用品などが売上を牽引し、雨天が多かったことから、合羽、長靴などの作業用品も好調に推移した。一方、気温が低かった影響で、園芸用品や園芸植物、レジャー用品などが不調だった。なお、コーナン商事の全店ベースの売上高には、23年6月からホームインプルーブメントひろせの数値を含めている。
4.8%減となったコメリは、3月は全国的に気温が低く、春の農作業やガーデニングに遅れが見られ、肥料・農薬・農業資材や花苗・ガーデニング資材の販売が低調だったとしている。灯油抜きの既存店売上高は7.8%減となった。
4.3%増のジョイフル本田は、20日締めのため、2月29日の閏日がプラスに働いた。
ハンズマンの全店売上高は23年10⽉にオープンした松原店の売上がプラスに働いている。
なお、3月に期末を迎えたコメリの全店ベース売上高前年同期比速報は2.4%減、既存店ベースでは3.1%減だった。
同様にナフコの全店ベースは5.1%減、既存店ベースは5.0%減となった。
主要HCの3月の売上増減(%)
社名/業態 | 既存店 | 全店 | ||
売上高 | 客数 | 客単価 | 売上高 | |
コメリグループ計 | ▲ 4.8 | ▲ 8.9 | 4.6 | ▲ 3.7 |
PW | ▲ 4.6 | ▲ 7.9 | 3.6 | ▲ 3.7 |
PRO | ▲ 1.5 | ▲ 2.1 | 0.7 | 30.5 |
H&G | ▲ 4.9 | ▲ 9.4 | 5 | ▲ 4.1 |
DCMホールディングス | ▲ 5.3 | ▲ 9.1 | 4.2 | 17.9 |
コーナン商事(連結) | 1.9 | ▲ 2.0 | 4 | 11.1 |
アークランズ(専門店含む) | 7.5 | ▲ 0.6 | 8.2 | 8.2 |
ナフコ | ▲ 7.3 | ▲ 11.0 | 4.1 | ▲ 6.9 |
アレンザホールディングス | 1.3 | ▲ 2.5 | 3.9 | 4.1 |
内HC事業 | 1.2 | ▲ 2.6 | 3.9 | 3.7 |
ジョイフル本田 | 4.3 | ▲ 1.2 | 5.6 | 8.7 |
ジュンテンドー(HC店舗) | ▲ 3.2 | ▲ 8.4 | 5.6 | ▲ 2.2 |
ハンズマン | 1.4 | -1.2 | 2.6 | 13.7 |
イオン九州(HC業態) | ▲ 4.0 | – | – | ▲ 6.6 |
※コメリとコーナン商事の数値は速報値