【ワシントン時事】米商務省が28日発表した2023年4~6月期の実質GDP(国内総生産)確定値は、季節調整済み年率換算で前期比2.1%増と、改定値と変わらなかった。好調な設備投資などを反映し、4期連続のプラス成長となった。
1~3月期のGDPは2.2%増と、従来発表(2.0%増)から上方修正され、米経済が堅調な成長を遂げている状況が改めて示された。
4~6月期の主な項目では、設備投資が7.4%増(改定値6.1%増)に引き上げ。一方、GDPの約7割を占める個人消費が0.8%増(1.7%増)に下方修正された。住宅投資は2.2%減(3.6%減)に引き上げられた。
米国のインフレ率は、予想より強い景気を受けた旺盛な需要を背景に連邦準備制度理事会(FRB)の物価目標である2%を上回って推移している。FRBは根強いインフレ圧力を和らげるため、0.25%の幅で「年内あと1回」の追加利上げを行う想定を示している。