名古屋鉄道は22日、愛知県などと共に、同県幸田町でドローンと自動運転車の連携により農産物や日用品を輸送する実証実験を行った。農業の担い手不足の軽減や、買い物の利便性向上が狙い。
同社によると、同町の山間部では買い物が不便なほか、高齢化や人材不足の影響で、同町が日本一のシェアを誇る「筆柿」は販売量の減少が懸念されているという。
実証実験では、「筆柿」約4キロを農園から道の駅までドローンで運搬。その後、道の駅から住宅に見立てた場所まで日用品約2キロを運んだ。自動運転車で住民と農産物を同時に輸送する検証も行った。
名鉄の担当者は「地域の利便性向上や農業の発展に次世代技術を使って貢献していきたい」と話した。