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イオン、トリチウム自主検査=福島産水産物「変わらず届ける」―処理水

イオンのロゴマーク
〔写真説明〕イオンのロゴマーク(時事通信社)

 イオンは22日、福島県産水産物を対象に、新たに放射性物質トリチウムの自主検査を行うと発表した。東京電力福島第1原発で、トリチウムを含む処理水の海洋放出が24日にも始まることを踏まえた措置。同社は検査結果を公開、安心して買い物ができるようにし、「福島県産水産物を変わらずお客さまに届ける」(広報)方針だ。 

 自主検査の対象は、福島県産品の販売を促進する「福島鮮魚便」コーナーで取り扱う水産物。世界保健機関(WHO)の示す飲料水基準(1リットル当たり1万ベクレル)を下回る同7000ベクレルを自主検査基準に設定し、これを超えるトリチウムが検出された場合、基準を下回ることが確認されるまで販売を見合わせる。

 「福島鮮魚便」は東日本大震災後、福島県の水産業を支援する目的で、同県漁業協同組合連合会などと共同で展開。現在は首都圏などの15店に常設、期間限定で6店に設置している。イオンはこれまでも「セシウム134」など放射性物質のモニタリング検査を実施、結果を自社サイトで公表してきたが、処理水放出に合わせ体制を拡充する。