〔決算〕H2O、24年3月期は経常増益を予想=インバウンド回復で

時事通信社
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阪神百貨店
2024年3月期の連結業績は増収を予想。売上高は、経済活動の正常化に加え、インバウンド(訪日客)の免税売上高がコロナ禍前の18年度を上回るなど、百貨店事業が大きく伸びる見通し。

 エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)=2024年3月期の連結業績は増収を予想。売上高は、経済活動の正常化に加え、インバウンド(訪日客)の免税売上高がコロナ禍前の18年度を上回るなど、百貨店事業が大きく伸びる見通し。食品事業の業務効率化などのコスト削減で営業利益、経常利益は増加する一方、固定資産の売却益などを前期に特別利益として計上した反動で、純利益は減少する。

 荒木直也社長は大阪市内で記者会見し、昨年10月の入国規制緩和以降、中国以外のアジアからの訪日客の売上高がコロナ前の2倍程度に拡大していると明らかにした。中国からの訪日客も今年度中にコロナ禍前の7割程度まで回復すると想定し、「訪日客の需要回復の余地は大きい」との見方を示した。

 23年3月期連結決算は増収増益。巣ごもり需要の反動や物価高により、食品事業が打撃を被ったものの、阪急梅田本店の売上高が過去最高を更新するなど百貨店事業が好調だった。旧本社事務所などの固定資産や政策保有株式の売却益を特別利益として計上し、純利益は過去最高となった。

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