【北京時事】中国国家統計局が11日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.1%上昇した。伸び率は前月から0.6ポイント縮小。マイナスだった2021年2月以来2年2カ月ぶりの低水準となった。ガソリンなど燃料価格の下落が要因だ。
4月は製造業景況指数が4カ月ぶりに景気の縮小傾向を示したほか、輸入のマイナス幅も拡大。「ゼロコロナ」政策の終了を契機に旅行需要などは伸びているものの、景気回復の足取りの鈍さも表れている。
卸売物価指数(PPI)は3.6%下落。前年割れは7カ月連続で、マイナス幅は前月から一段と拡大した。
CPIの項目別では旅行が9.1%上昇と伸びが拡大。一方、交通燃料は10.4%下落した。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は0.7%上昇と、前月と同じだった。